スタジオトーク
基準映像のデータ量
10.096 MB画質目標エンコードのデータ量
4.218 MB実測データ削減率
58.2%1回の再生で削減される映像データ
5.877 MB基準:H.264 medium CRF 20 · 画質目標:HEVC slow CRF 24(自動選択)。平均VMAF:95.88 → 95.56。フレーム別スコアの下位5%点:94.10 → 93.79。18.5秒の映像全体で測定(プレビューは最初の8秒)。
技術評価
ストック映像による2種類の評価です。4本の映像全体での画質目標エンコードと、最初の5秒を使ったコーデック・前処理のスクリーニング。お客様の映像で何を試すかを決める材料としてご覧ください。
4本の映像全体を対象に、画質目標(平均VMAF 95以上、フレーム別スコアの下位5%点が92以上)を満たす最小のHEVCエンコードを自動で探索しました。H.264 medium・CRF 20の基準に対し、映像データの合計は78.4 MBから33.0 MBへ、57.9%減りました。固定設定のHEVC(slow・CRF 20)との比較では、40〜59%の削減でした。
削減率は、映像の内容、現在のエンコード設定、求める画質基準によって変わります。トライアルでは、お客様の条件で実測します。
お客様の映像で試す各映像で、画質目標エンコードのスコアが最も低かった3秒間を、実際のエンコードからピクセル等倍で切り出しました。仕切りをドラッグすると、仕切りの左がH.264基準、右が画質目標のHEVCです。一時停止して、1フレームずつ送れます。ブラウザーで再生するため、切り出した映像は高画質のH.264で1回だけ再エンコードしています。細かな粒状感の判断には注意してください。評価では、自社の映像の元ファイルで確認できます。
H.264 基準画質目標 HEVC映像の4.9〜7.9秒。1920 × 1080のフレームから、960 × 540をピクセル等倍で切り出しています。この3秒間の平均VMAFは94.79、最も低いフレームは92.88。そのフレームから表示します。
H.264 基準画質目標 HEVC映像の23.4〜26.4秒。2048 × 1080のフレームから、960 × 540をピクセル等倍で切り出しています。この3秒間の平均VMAFは93.89、最も低いフレームは92.13。そのフレームから表示します。
H.264 基準画質目標 HEVC映像の2.6〜5.6秒。1920 × 1080のフレームから、960 × 540をピクセル等倍で切り出しています。この3秒間の平均VMAFは95.64、最も低いフレームは90.58。そのフレームから表示します。
H.264 基準画質目標 HEVC映像の1.4〜4.4秒。2048 × 1080のフレームから、960 × 540をピクセル等倍で切り出しています。この3秒間の平均VMAFは95.23、最も低いフレームは91.02。そのフレームから表示します。
元映像、エンコーダー、プリセット(x265 slow、60フレーム先読み)は同じで、違うのはCRFだけです。コーデック変更の効果を除き、設定を作品ごとに選んだ効果だけを取り出しています。ただし、固定設定側のスコアは目標を大きく上回っているため、これも同等画質での比較ではありません。
| 映像 | 固定設定のHEVC · CRF 20 | 画質目標のHEVC | 映像データの変化 | 平均VMAF |
|---|---|---|---|---|
| スタジオトーク | 8.049 MB | 4.218 MB | 47.6%削減 | 97.19 → 95.56 |
| バスケットボール * | 17.040 MB | 7.961 MB | 53.3%削減 | 98.74 → 95.08 |
| 夕日のアクション | 8.505 MB | 5.112 MB | 39.9%削減 | 98.48 → 96.09 |
| 花火 | 31.832 MB | 13.198 MB | 58.5%削減 | 99.87 → 97.39 |
| 4本の合計 | 65.427 MB | 30.488 MB | 53.4%削減 | — |
* バスケットボールは、探索に使った5秒×4か所のサンプル(26.4秒のうち20秒)での値です。ほかの映像は全体で測定しています。
動きの多い3種類の映像の最初の5秒を、元の解像度・25 FPSで比較しました。今回の映像では、低速H.264設定とHEVC・AV1への変更が、動きに合わせたノイズ除去より有効でした。HEVC・AV1の削減率はコーデック変更による効果であり、hls.aiの前処理による追加削減率ではありません。
各映像のH.264 medium・CRF 20を基準に、測定した品質点の間で映像バイト数の対数を線形補間しています。BD-rateではありません。同じVMAFでも同等の知覚画質が保証されるわけではなく、目視評価が必要です。
| 映像 | 基準VMAF | 低速H.264 | HEVC | AV1 | 動きに合わせたノイズ除去 |
|---|---|---|---|---|---|
| バスケットボール 2048 × 1080 | 96.89 | 5.4%削減 | 21.3%削減 | 39.5%削減 | 基準品質に未到達 |
| 夕日のアクション 1920 × 1080 | 97.58 | 3.0%削減 | 10.8%削減 | 40.2%削減 | 9.4%増加 |
| 花火 2048 × 1080 | 99.84 | 2.1%削減 | 8.4%削減 | 22.2%削減 | 基準品質に未到達 |
花火の基準VMAFは99.84と上限に近いため、微小なスコア差や補間値の精度を過大に解釈しないでください。
実験した動きに合わせたノイズ除去は、5秒の映像に約71〜73秒を要し、今回の条件では有効な追加削減を確認できませんでした。まずは既存のエンコーダーを含む強い基準で、前処理の追加価値を検証します。
AV1のエンコード時間は約39〜146秒/5秒の映像。ローカルのマルチスレッド実行でクラッシュが発生したため、libaomの単一スレッドで測定しました。製品の本番処理性能を示す値ではありません。
| Configuration | CRF | Video MB | VMAF | Encode seconds |
|---|---|---|---|---|
| baseline | 20 | 4.947 | 96.89 | 2.39 |
| x264_slow_18 | 18 | 6.283 | 98.05 | 4.64 |
| x264_slow_20 | 20 | 4.759 | 96.98 | 4.06 |
| x264_slow_22 | 22 | 3.663 | 95.56 | 3.65 |
| mc_x264_18 | 18 | 6.306 | 96.17 | 2.87 |
| mc_x264_20 | 20 | 4.827 | 95.11 | 2.75 |
| mc_x264_22 | 22 | 3.737 | 93.73 | 2.57 |
| x265_20 | 20 | 4.098 | 97.17 | 3.11 |
| x265_23 | 23 | 2.774 | 95.04 | 2.73 |
| x265_26 | 26 | 1.887 | 91.97 | 2.58 |
| av1_26 | 26 | 2.375 | 95.78 | 44.19 |
| av1_30 | 30 | 1.879 | 94.39 | 42.70 |
| av1_34 | 34 | 1.435 | 92.17 | 39.19 |
| x265_18 | 18 | 5.375 | 98.15 | 3.45 |
| av1_22 | 22 | 3.001 | 96.90 | 46.20 |
| Configuration | CRF | Video MB | VMAF | Encode seconds |
|---|---|---|---|---|
| baseline | 20 | 7.907 | 97.58 | 2.35 |
| x264_slow_18 | 18 | 10.166 | 98.62 | 4.56 |
| x264_slow_20 | 20 | 7.837 | 97.72 | 4.11 |
| x264_slow_22 | 22 | 6.014 | 96.06 | 3.71 |
| mc_x264_18 | 18 | 9.991 | 98.21 | 2.78 |
| mc_x264_20 | 20 | 7.688 | 97.06 | 2.62 |
| mc_x264_22 | 22 | 5.904 | 95.29 | 2.45 |
| x265_20 | 20 | 6.807 | 97.43 | 4.05 |
| x265_23 | 23 | 4.652 | 94.80 | 3.61 |
| x265_26 | 26 | 3.117 | 90.93 | 3.24 |
| av1_26 | 26 | 4.053 | 96.94 | 110.20 |
| av1_30 | 30 | 3.129 | 95.15 | 101.76 |
| av1_34 | 34 | 2.311 | 92.51 | 87.04 |
| x265_18 | 18 | 8.699 | 98.48 | 4.55 |
| av1_22 | 22 | 5.185 | 97.97 | 119.05 |
| Configuration | CRF | Video MB | VMAF | Encode seconds |
|---|---|---|---|---|
| baseline | 20 | 9.453 | 99.84 | 2.52 |
| x264_slow_18 | 18 | 11.672 | 99.94 | 5.03 |
| x264_slow_20 | 20 | 9.270 | 99.85 | 4.41 |
| x264_slow_22 | 22 | 7.389 | 99.33 | 4.04 |
| mc_x264_18 | 18 | 11.568 | 99.29 | 2.96 |
| mc_x264_20 | 20 | 9.223 | 98.48 | 2.84 |
| mc_x264_22 | 22 | 7.354 | 97.18 | 2.73 |
| x265_20 | 20 | 8.563 | 99.84 | 4.20 |
| x265_23 | 23 | 6.143 | 98.62 | 3.70 |
| x265_26 | 26 | 4.346 | 95.10 | 3.31 |
| av1_26 | 26 | 6.123 | 99.73 | 130.25 |
| av1_30 | 30 | 4.894 | 99.35 | 118.91 |
| av1_34 | 34 | 3.753 | 97.63 | 107.71 |
| x265_18 | 18 | 10.674 | 99.94 | 5.00 |
| av1_22 | 22 | 7.652 | 99.87 | 146.00 |
スタジオ映像(720p)を使った初期の実験で、同一のH.264設定で比較しています。静止背景の保持とノイズ除去の併用で映像データは13%減りましたが、VMAFは下がりました。領域別FPSでは、データ量が増えています。画質目標エンコードの結果とは別の実験です。
基準映像のデータ量
2.614 MB併用後のデータ量
2.274 MB実測した合計削減率
13.0%1回の再生で削減される映像データ
339 KB各技術を同じ基準映像と個別に比較しています。効果には重複があるため、併用時の13%は各行の合計ではなく、組み合わせた映像の実測値です。
| 技術 | 処理内容 | 映像データ量の変化 | VMAF | 比較 |
|---|---|---|---|---|
| 基準映像 | 通常のH.264エンコード | 比較基準 | 94.01 | — |
| 静止背景の保持 | 静止領域を保持し、動きを維持 | 7.95%削減 | 94.04 | 見る |
| ノイズ除去 · 弱め | 画面内とフレーム間のノイズを軽減 | 8.37%削減 | 92.64 | 見る |
| ノイズ除去 · 強め | フレーム間のノイズ除去を強化 | 10.75%削減 | 92.28 | 見る |
| 背景保持+弱めのノイズ除去 | 2つの処理を併用 | 12.99%削減 | 92.66 | 見る |
| 領域別FPS+先読み | 先の動きを確認し、安全な領域の更新頻度を低減 | 5.30%増加 | 93.63 | 見る |
| 選択的な細部の簡略化 | 動きを保護した領域の外側を軽くぼかす | 0.01%増加 | 94.02 | 見る |
| 低速エンコード · 比較用 | より綿密な圧縮設定を使用 | 6.30%削減 | 94.12 | 見る |
この前処理の実験では、VMAFは正規化した元映像に対する自動画質評価で、数値が高いほど良好です。併用版の評価値は基準映像をわずかに下回りました。同等の知覚画質は、まだ確認できていません。
品質評価は両映像のフレーム番号を揃えて計算しています。2026年10月5日にコンテナの時刻丸めによる比較ずれを修正し、VMAFを再測定しました。データ量と削減率は変更ありません。
すべての映像を1280 × 720、30 FPSに正規化し、libx264、mediumプリセット、CRF 23、yuv420pでエンコードしました。比較用の低速エンコードのみslowプリセットを使用しています。音声とコンテナの付加データを除き、映像パケットのバイト数を比較しました。MBとKBは10進数単位です。見出しの13%は、実測値12.99%を丸めたものです。
静止背景の処理では、映像全体の画素変化と24ピクセルの安全余白を使い、保護領域の外側で最初のフレームの背景を保持します。ノイズ除去にはHQDN3Dの空間・時間フィルターを使用し、弱めは4:3:2:1.5、強めは4:3:4:3に設定しています。
領域別FPSでは10 × 10のグリッドと5フレームの先読みで、保持が安全でない領域を判定します。今回の実装ではデータ量が増加したため、引き続き研究対象としています。細部の簡略化はマスクによる単純なぼかし処理で、学習済みモデルは使用していません。映像は連続した1ショットのため、ショット別最適化は個別検証していません。
視聴画質の評価には、比較動画の確認に加え、処理内容を伏せた視聴者評価が必要です。VMAFの参照にはロスレスの正規化元映像を使用しています。同じエンコード設定や近い評価値だけで、同等の知覚画質を証明することはできません。並列比較動画は再エンコードしたプレビューで、測定サイズは各処理の単独動画の値です。
ここに掲載した映像は、お客様の作品ではありません。トライアルでは、お客様が決めた画質目標で、現在のエンコード設定を基準に画質・データ量・処理費用を比較します。
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